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老化に対抗する4つの手段とは

老化とは細胞の老化です。

 

昔から運動は若さの源泉であり、血管を柔軟に保ち、筋肉を整え、頭脳を明晰にするものだと考えられてきました。

 

考えられてきたものの、こうした様々な効果が実現される仕組みは解明されていませんでした。



老化プロセスにおいては「テロメア」というDNAが鍵となりますが、染色体の末端部にあり、染色体を保護する役割を担っています。

細胞が分裂するたび、年齢を重ねるにつれテロメアは少しずつ短くなり、これに伴い細胞分裂の回数が減っていき、やがて分裂しなくなります。


これが細胞の老化となります。


テロメアの短縮による細胞の老化は、あらゆる老化現象と関係があり、がんや動脈硬化といった様々な病気にも関係していますが、生活習慣を見直すことでテロメアの状態を良好に保てることも分かってきています。

このテロメア研究で、DNAが損傷することなく繰り返し複製される仕組みを発見したエリザベス・ブラックバーン博士らが、2009年にノーベル医学生理学賞を受賞しました。


生活習慣とテロメアの関係についての研究成果をまとめた本を出版し、この分野への関心も高まっています。

 

ブラックバーン博士らは、睡眠・運動・食事・ストレスがテロメアに影響し、睡眠は毎日5~6時間しか眠っていない高齢者のテロメアは短い傾向ですが、7時間以上睡眠をとっている高齢者の場合は、中年の人と同じかそれ以上の長さとしています。



運動については、過去10年間、運動習慣のある人は、そうでない人と比べてテロメアが長いことがわかりました。

 

これについて、2010年に生理学の専門家が、テロメアの長さと有酸素運動の相関関係を調べています。

 

ここでは、4つのグループに分けて、実験を行いました。

 

A.運動習慣のない若者 B.運動習慣のある若者

C.運動習慣のない高齢者 D.運動習慣のある高齢者 

 

BとDの運動習慣のある被験者には、週5回最低45分中強度以上の運動をしている人を対象としていました。

 

結果、A.Bの若者のグループではテロメアの長さはほぼ同じで、若いうちはテロメアの長さはあまり違いがありません。

 

BとDの運動習慣のあるグループでは、Dの高齢者のほうがわずかに短いことがわかりました。

 

そして、Cの運動習慣がない高齢者については、グループの中で極端に短いものでした。

 

さらにCとDの高齢者グループを対象として、テロメアの長さと有酸素運動能力を調査した結果、有酸素能力がある人ほどテロメアが長いことがわかりました。

つまり、有酸素運動によってDNAを実年齢より数十年も若く保つことができるのです。



またブラックバーン氏は著書の中で、運動以上に影響するとしているのはストレスとの関係と述べています。

ストレス除去に効果的な「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想をしたグループは、テロメアが伸びたという研究成果も紹介しています。



適度な運動・良質な睡眠・おいしい食事は、ストレスを溜めない手段とも言え、老化を防ぐ( = 細胞を若く保つ)ポイントとなります。

参考文献 : 草思社「良いトレーニング、無駄なトレーニング」アレックス・ハッチンソン著, 児島修訳

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