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長距離走やヒルクライムでの最適なペースとは

目的によって、走り方は変わるが…

 

乗鞍のヒルクライムでコースレコードが出た年、序盤のタイムがかなりハイペースだったのを記憶しています。

 

長距離走であったり、自転車ならヒルクライムやタイムトライアルといったペースが重要となる競技の、最適なペースの作り方はどのようなものだと思いますか?

 

よくある意見は「スタートはあまり無理をしない」というものです。

これは、「ただゴールすることを目指す」という場合には有効ですが、タイムを縮めたい場合には違ってきます。

 

 

ある程度のタイムを出すことを目標として走るとき、スタート時にあまりにもスローだと、その遅れが取り戻せないことが、ニューハンプシャー大学で行われた以下の実験で分かっています。

 

一般ランナーを対象に、ランニングの5㎞のタイムで実験を行いました。

 

最初の1マイル(1.6km)を、A「マイペース」B「実力の3%増しで」C「実力の6%増し」のそれぞれの速度で計測しました。

 

最も良い結果となったのが、C「実力の6%増し」で、最も悪い結果はA「マイペース」でした。

 

ケープタウン大学の研究で、5,000mと10,000mのトラック競技における過去の世界記録を全て分析したところ、64件中63件でレースの最初と最後が一番速いペースでした。

 

この他にも世界中で行われた様々な研究でも明らかになっているようですが、結局「スタート時は速く」、レース中盤にかけて徐々に遅くなっていき、「最後になってまた速くする」というのが、記録を出すうえで最も最適なペースの作り方です。

 

ただ、最初にペースを上げすぎて垂れてしまうのはもちろんダメで、しっかりゴールがいつになるかを意識したうえで、中盤のペースを調整し、しっかり最後に頑張る余力を残すという調整を行える経験が必要です。

 

積極的なペース戦略にはレース経験が必要で、脳はレースの終わりがいつなのかを見極めています。

 

あと何分走らなければならないということを常に考えながら、スタートはあまり抑えることなく、ゴールでしっかり出し切れるように中盤を調整していけば、タイムを更新することもできるでしょう。

 

 

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