夏の炎天下で練習を行った場合、通常気温で行うよりも大きな疲労を感じます。
身体のみならず脳へのダメージも大きく、認知・判断能力まで低下します。
こういった疲労に対しての回復手段として、もっとも効果的なのがやはり睡眠です。
そして、より良い睡眠対策を考えなければならないのが暑熱環境時ですが、夏は良質な睡眠を取ることが難しく、それは他の季節よりも深刻であることも分かっています。
対策として睡眠時にエアコンをつけることになるのですが、それによって悩むのが「回復に差ができるのではないか?」ということです。
エアコンを付けっぱなしで寝て、朝起きたらだるさが残っているという経験は多いです。
もしかして、「エアコンを付けず暑さに体を慣らした方がいいのでは?」と思う方がいるかもしれません。
和洋女子大学 水野一枝教授は、睡眠温熱環境(温度と湿度)に関する研究で、就寝時から起床時までにおける直腸温の変化について調査をした結果を報告しています。