階段は健康に有効です

ささやかな心掛けにどれぐらいの効果があるか

通勤時など、健康やダイエットのために(エスカレーターやエレベーターを使わず)階段を使う方も多いと思います。

 

身近でささやかな心掛けと思いますが、果たしてこれにどれぐらいの効果があると思いますか?

 

アイルランドの研究で、定期的に階段を使うことはかなりの運動効果が得られることが分かっています。

 

コリン・ベーハム教授は「階段の昇降は、特別な運動器具を用いずに日常のなかで行うことができ、また強度を適切に上げることができる数少ない運動です」と述べています。

 

また世界では、300近くの階段レースが開催され、賞金レースも多数あり、プロ選手もいるのだそうです。

 

もちろん、日本でも階段レースは多く行われています。

 

名古屋では、247m、階段数1,197段の超高層ビル「ミッドランドスクエア」の非常階段を駆け上がる階段垂直マラソン。

 

大阪では「あべのハルカス」の1階から60階(階段数1,610段)がコースとなるレース。

 

東京タワーでも行われたことがあったり、わりと身近に開催されているようです。

 

がんばらなくても十分な効果

そして、手すりを使って階段を駆け上がった場合、ボート漕ぎのような全身運動の効果があることもわかりました。

 

身体を重力に逆らって持ち上げるために80%、手足の前後運動で5%、踊り場で小さな半円を描いてターンをするために15%となっています。

 

このように、階段の昇降は運動強度が高く、有効なトレーニングになりますが、なにもレース強度で限界に挑戦しなくても十分な効果があります。

 

前述のコリン・ベーハム教授の実験では週に5日、1日あたり10分(5分x2回)の階段運動で、1日30分のウォーキングをした場合と同じ効果があると見出しました。



健康維持の為には他の運動も必要になるとは思いますが、まずは日常のちょっとした心がけが無駄ではないということが、研究の成果として挙がっているのは心強い限りです。



そして、階段昇りを極めてきたと思ったら、レースを探して挑戦してみてください。

 

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