アスリートが究極の状態になったときに「ソーンに入った」と表現されます。
これは、集中とリラックスのバランスが非常に良く保たれた状態で、周りの状況を的確に判断できたり、アドレナリンの分泌も適度で体の動きも良くなっています。
時間の感覚も変わるようで、瞬間がスローモーションになったり、ボールが大きく見えたりするようです。
この究極の状態は、トップアスリートにおいて見られる反応ですが、なかなか「こうすればゾーンに入れる」という明確な手段は見つかっていません。
ただ、様々な研究で、脳の状態を緊張しすぎることなく、なおかつある程度リラックスした状態を作り出していくことで、ゾーンに近づけていくことは可能なことが分かっています。
交感神経が強く働いているときは緊張し過ぎ、副交感神経が強く働いているときは、すっかりリラックスしてしまっている状態です。
どちらの状態でも最大限のパフォーマンスを発揮できず、交感神経と副交感神経のどちらかが極端に強くない、適度なバランスを保つことが重要ではないかと脳生理学者は発言しています。